@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00001310, author = {森, 基雄 and Mori, Motoo}, journal = {奈良学園大学紀要, Bulletin of Naragakuen University}, month = {Sep}, note = {古英語の不規則動詞として分類されるgān‘go’が誕生したのは語形変化上いかなるプロセスによるものなのかは古英語動詞の形態論の最も難解な問題の1つであり、解明されているとはとうてい言えないのであるが、OEgānそのものと他の同族言語における例との比較から、まずゲルマン祖語におけるそのベースとして*gai-、*gǣ-という形が推定される。そこで本稿ではOEgānの成り立ちについて論じていくに当たり、以下のような説を取り上げた:(1)Gmc*gǣ-を出発点としながらも、もう一方の異形とされる*gai-と見られる形は実はWGmc*gā-(<Gmc*gǣ-)+語幹形成母音iを有する直説法2、3人称単数形に基づくとする説(Voyles);(2)Gmc*gai-を反映するものであり、さらにその印欧祖語における起源は希求法であるとする説(Mottausch);(3)*gǣnのthematic化による*gǣanに由来し、-anの前位置でǣ>aという音変化が起こった結果とする説(Hogg& Fulk);(4)IE*ǵhH1-je-> Gmc*gaji-、IE*ǵhH1-jo-> Gmc*gaja-に由来するとする説(Þórhallsdóttir、Ringe、Müller、Ringe& Taylor)。 そしてさらにこれらの見解が抱える問題点について考察することにより、また他のゲルマン語のケースとも比較し ながら、OEgānという語形の真の姿と背景に迫った。}, pages = {151--161}, title = {古英語のgān}, volume = {5}, year = {2016}, yomi = {モリ, モトオ} }