@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003206, author = {大原, 荘司 and Ohara, Soji}, issue = {4}, journal = {人間教育, Online Journal of Humanistic Education}, month = {May}, note = {志賀直哉の小説は、情景の精確な描写に最大の特徴があり、思想や形而上学に関する記述は殆ど除かれている。普遍的実在の探究より個別的感動を重視するところに、志賀文学の唯名論的性格と意義がある。普遍的価値としての実在を前提とせず、自己と云う現象を地道に紐解いて、「本統」の裸の心、赤心を開放することに情熱を注いだのが志賀直哉の仕事である。彼の生きた昭和初期の社会の閉塞感を、基層から解く唯一の道が裸の心の開放であるという暗黙の覚知があったものと思う。「仕事は手段でなく、それ自身目的でなければならない」という表明にも表れているように、いかなる実在論的概念にも束縛されない自由が志賀直哉の創作のモチーフであり唯名論的生き方の指標であった。}, pages = {101--112}, title = {志賀直哉の唯名論}, volume = {2}, year = {2019}, yomi = {オオハラ, ソウジ} }