@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003269, author = {高橋, 寿奈 and 斉藤, 英夫 and 山口, 求 and 吉村, 雅世 and 佐藤, 郁代 and 野口, 寿美子 and 井上, 昌子 and 守本, とも子 and Takahashi, Hisana and Saito, Hideo and Yamaguchi, Motomu and Yoshimura, Masayo and Sato, Ikuyo and Noguchi, Sumiko and Inoue, Masako and Morimoto, Tomoko}, journal = {医療福祉情報行動科学研究, Journal of Information and Behavioral Science for Health and Welfare}, month = {Mar}, note = {老人性皮膚掻痒症は,皮脂量の不足が原因であり,皮膚を掻くことによって,加齢による脆弱な皮膚は傷がつき,免疫力の低下と相まって感染症のリスクにつながる。老人性皮膚掻痒症に関する研究は少ない。保湿と清潔が基本となることから,スキンケアによる改善が考えられる。そこで,本研究は老人性皮膚掻痒症のスキンケアに皮脂量の増加に効果があるシュガー・スクラブを用いたケア群と清拭による統制群の前後の皮膚の水分と皮脂の比較から効果を検証することを目的とした。 研究方法は,温タオルによる全身清拭の統制群とシュガー・スクラブを使用するケア群に分け,1日目と5日目にテータを収取し,比較にはt検定を行った。データの測定は皮膚水分量・皮脂量・クロモグラビンAの前後を比較行った。ケア群の水分値は,1日目が43.9%から84.2%へ,5日目は52.5%から68.1%にそれぞれ有意に上昇した(p<.001)。皮脂量では,ケア群が1日目のデータ1.2μg/㎤から6.1μg/㎤と上昇し,5日目においても2.3μg/㎤から8.8μg/㎤に有意に上昇した。統制群では1日目の水分値のみ46.2%から58.1%の有意に上昇があり,5日目には変化は認められなかった。クロモグラニンA (以下CgA) においては1日目清拭・ケア前と5日目清拭・ケア後の比較において,ケア群と統制群ともに10%水準での低下傾向を示した。 統制群とケア群の比較の結果皮膚水分量・皮脂量ともに有意な上昇(p<.01~.001)を示した。皮脂量の不足から発症している老人性皮膚掻痒症は,シュガー・スクラブを使用したスキンケアにより皮脂量が増加することによりバリア機能が改善し,それによる痒みの軽減につながることが示唆できた。CgAにおいては,唾液採取をするときのスワブを噛むことが苦痛だったため,ストレス軽減の効果は検出できなかった。 本研究の結論として,老人性皮膚掻痒症に対してシュガー・スクラブを用いることにより皮脂量の増加とそのバリア機能の促進によって水分保持能力が上昇し,スキンケアとして効果的であることを示唆するものであるといえる。}, pages = {65--73}, title = {「⽼⼈性⽪膚掻痒症」のシュガー・スクラブによるスキンケアの効果の検証}, volume = {6}, year = {2019}, yomi = {タカハシ, ヒサナ and サイトウ, ヒデオ and ヤマグチ, モトム and ヨシムラ, マサヨ and サトウ, イクヨ and ノグチ, スミコ and イノウエ, マサコ and モリモト, トモコ} }