@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003303, author = {前田, 綾子 and Maeda, Ayako}, issue = {11}, journal = {人間教育, Online Journal of Humanistic Education}, month = {Dec}, note = {子どもは、生まれながらに言語を獲得する能力をもっており、胎児期においてすでに母親の声を聴き分けることもできるとされる。生まれてからも母親との愛着関係を育む過程において愛情のこもった言葉をかけてもらいながら、応答的な関係が育っていく。そしてクーイングから始まる喃語の時期を経て、発語にいたるのである。その発達段階は昔も今も変わっていない。しかしながら、保育現場で、子どもたちの言語活動を観察していると、「以前の1歳時はもっと言葉が出ていたのに・・・」という感覚が強くなってきた。そこで、乳幼児の発達調査を調べてみると、10年間で初語の出現時期が遅くなっていることが明らかとなった。保育所の入所面接資料を調べても、初語が出ている子どもが少なく、保健センターでの1歳6か月健診においても言語が1つくらいだったり、出ていなかったりして経過観察になる子どもが増えていることから、その原因と思われることを社会的背景と照らし合わせて、考察をすることを目的とした。 その結果、家族形態の変化としての核家族化は、子どもへの言葉かけを減らす要因のひとつとなっていることが示唆された。さらに、もう一点は家庭生活の中にDVDなどのAV機器やパソコンの家庭への導入率があがってきており、子どもの生活の中にも当然に入り込んでいることが要因として考えられるのではないだろうかと考える。そしてスマホやタブレットなどの普及により、今後も子どもの発語の時期が遅れると推察される。また、DVDなどの一方的な言葉のシャワーでは、子どもの言葉は発達していくことはない。身近な大人からの温かい言葉かけや応答的な関わりを通して、子どもの言葉の発達を豊かに育てていく必要があるのではないだろうかと考える。}, pages = {263--268}, title = {子どもの言葉の獲得のプロセスと発語の時期に関する研究}, volume = {2}, year = {2019}, yomi = {マエダ, アヤコ} }