@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003307, author = {前田, 綾子 and 矢野, 正 and Maeda, Ayako and Yano, Tadashi}, issue = {11}, journal = {人間教育, Online Journal of Humanistic Education}, month = {Dec}, note = {平成30年度に1歳4か月で保育所に入所したA児に初めて会った時、今まで見てきた1歳児の姿とあまりにも大きく違っており、驚きを隠せなかった。A児は、身体の大きさはやや小さいものの特に低体重、低身長という体形ではなかった。しかしながら、その顔には全く表情がなく何をみているのか眼差しがうつろそのものであった。そして、なにもせずじっとして動かない。手のひらをぎゅっと握り、腕はW型、足はM型でその姿は、新生児を彷彿とさせた。母親と離れる場面でも、迎えに来た場面でも、母親にすら何の反応もしめさなかった。本来なら全ての発達のベースとなる母親との愛着関係やアタッチメントが形成されているはずであるが、それがなされていないことがすぐに分かった。そのようなA児に対して保育所として何ができるのか、何をすることが必要なのかを考えて、まず保育者との愛着関係づくりから始め、運動発達を促す関わり、保護者支援、関連機関との連携などをスモールステップで計画を立てて保育をすることで、健常児に比べて遅れはあるものの目に見えて情緒が安定し、表情が豊かになり、運動発達が促されていった。結果として、保育士として喜ばしいことであったが、生まれてから1年の間に食べ物は与えられても、愛情が伝わるような養護を受けてこなかったことがその後の子どもの成長、発達の及ぼす影響の大きさを明確に示した事例であると考えられた。}, pages = {291--296}, title = {発達に遅れがみられる1歳児クラスA児の事例研究―母子の愛着関係に着目して―}, volume = {2}, year = {2019}, yomi = {マエダ, アヤコ and ヤノ, タダシ} }