@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003341, author = {山本, 美紀 and Yamamoto, Miki}, journal = {奈良学園大学紀要, Bulletin of Naragakuen University}, month = {Mar}, note = {本研究は、本学で初めて行ったピアノ技能をめぐるアンケート調査に基づき、ピアノ技能習得について本学学生の抱える課題を明確化しようとするものである。研究過程において、先行研究での結果との比較検討を行い、現在の学生のピアノ技術習得に関わる実態と「困りごと」を明らかにすることも研究目的に含む。ピアノの実技に関しては、実習では真っ先に指摘される技能である一方で、教員採用試験では、昨今の人材確保の難しさから、ピアノの実技試験を採用試験科目から除外したり、選択制にしたりする自治体も増えてきている。学生の側にとっても力の入れ方を苦慮するものであると言えるよう。そのような中、多くの学生が、ピアノ実技についての不安を口にする。 学生の練習状況のアンケートからは、①練習時間が特別少ないわけでもない事、②練習をまとめてする傾向にあるなど、複数免許取得を前提とした教員養成課程の学生の忙しい日常生活や、ピアノ練習の課題など、先行研究で実施されたアンケートとの共通点が確認された。さらに、学生からの日常的な意見をも踏まえつつ、アンケート結果によって改めて確認できたのは、①音楽系実技に関わる担当者と現代の学生との、技能面における理解の齟齬、②学生の置かれている時間や場を含めた環境の限界、③現行の教員養成課程の課題、といったものであった。 英会話やプログラミング学習といった新しい学びが進む中にあっても、音楽が、人間が根源的に持つ、自他とのコミュニケーションツールである限り、今後も音楽科教育の重要性は変わらない。しかし、時代の流れの速さが指摘されて久しい現代にあって、ピアノ技術と音楽科授業、また教員養成課程における学生の取り組みについては、再考の時期を迎えていると思われる。}, pages = {135--144}, title = {初等教育教員養成課程における器楽技能をめぐる一考察-学生のピアノ実技に関する「困りごと」意識と実態-}, volume = {12}, year = {2020}, yomi = {ヤマモト, ミキ} }