@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003415, author = {森, 基雄 and Mori, Motoo}, journal = {奈良学園大学紀要, Bulletin of Naragakuen University}, month = {Dec}, note = {本稿の目的は古英語における数ある音変化の主なものを取り上げ、そのプロセスと生起順序について論じることである。本稿を進めていくに当たってまず拠り所として注目したいのが、ゲルマン語派の中の古英語を明確に特徴づける強勢母音に起こった音変化とその生起順序に関する Campbell(1959: 50-109)による詳細な論考である。 Campbell(1959: 109)は強勢母音における数ある音変化についての論考の最後の箇所で、その主なものの生起順序を次のように示している : 1. アングロ・フリジア語(Anglo-Frisian)の鼻音の a、ā の発達とWGmc ā から ǣ /ē への発達 ; 2. WGmc ai>ā ; 3. WGmc a の æ への前舌化 ; 4. 割れ(breaking)とそれに関連する後退(retraction)の過程 ; 5. 後母音の前での a、ā の復元(restoration); 6. 第2の前舌化(主にマーシア方言のVespasian Psalter)。前母音の硬口蓋二重母音化(palatal diphthongization)と後母音の早期の硬口蓋二重母音化(主にウェストサクソン方言とノーサンブリア方言において); 7. i-ウムラウト(i-mutation); 8. 後舌ウムラウト(back mutation); 9. 滑化(smoothing); 10. 母音縮約(contraction of vowels)、代償的長音化(compensatory lengthening)。 今回(1)では上記の音変化の具体例とそのプロセスの詳細について論じ、次回(2・完)ではさらにこれらの音変化の生起順序について論じることにする。}, pages = {117--130}, title = {古英語の音変化に関する一考察(1)}, volume = {13}, year = {2020}, yomi = {モリ, モトオ} }