@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003476, author = {森瀬, 智子}, journal = {奈良学園大学紀要, BULLETIN OF NARAGAKUEN UNIVERSITY}, month = {Dec}, note = {平成20年度に実施された小学校・中学校の「特定の課題に関する調査(音楽)結果」の分析内容と「平成25年度中学校学習指導要領実施状況調査(音楽)」の分析結果から見えた生徒の音楽科における学習の現状と課題について、経年比較からも生徒の意識と問題通過率に焦点をあて分析を行った。その結果、音楽の学習を肯定的に捉えている生徒は問題通過率も高いこと、生徒は協働的に音楽活動を行うことによって、音楽を学習する楽しさを見い出していることが分かった。また平成20年度と平成25年度の教師質問紙調査の比較から、教師の言語活動に対する積極的な取り組みによって、音楽の時間の言語活動に対して肯定的に捉えている生徒が増えたことが分かった。しかし、平成25年度調査によって、楽曲の中における速度の変化の違いは感受することができるが、知覚に繋がる速度用語の理解については問題通過率が低いことから、知覚と感受が結びつくような言語活動にはまだ問題があることが分かった。これにより言語活動を用いて音楽を形づくっている要素を手掛かりにしながら思考・判断しながら知覚と感受を結びつける学習の必要性が明らかになった。本稿では平成20年度と平成25年度の調査の結果を受けて改訂され、今年度より全面実施となった中学校学習指導要領(平成29年度告示)を受けて編修された中学校音楽科検定教科書において「主体的・対話的で深い学び」の視点に着目し、「主体的・対話的で深い学び」がどのように扱われているのか検討を行った。2社の検定教科書では「主体的・対話的で深い学び」の視点から見て、どのように改編されたのか。編集趣意書等から見えてきたのは、生徒自身が身に付けることができる学力を確かめながら主体的に取り組むことができる工夫がなされており、学びのねらいや学習内容を分かりやすく俯瞰できるような構成になっていること。また生徒の興味を喚起し、関心を高める工夫や学びの手順、展開や工夫の視点を具体的に示し、協働的・対話的な活動を見据えて、分かり易く進んで学び合う活動ができるようになっており、どのように生徒が学ぶのかを主眼とした生徒自らが学習に取り組みやすい教科書になったことである。本稿の最後には、平成22年に協同学習の手法を用いて授業実践を行った教材『赤とんぼ』の指導案を、「主体的・対話的で深い学び」に焦点を当てた書き方に改変し、授業実践例として示した。}, pages = {195--204}, title = {新学習指導要領における音楽科検定教科書の研究―「主体的・対話的で深い学び」に着目して―}, volume = {14}, year = {2021}, yomi = {モリセ, トモコ} }