@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003542, author = {吉川, 義之 and 城野, 靖朋 and 滝本, 幸治 and 植村, 弥希子 and 辻下, 守弘}, journal = {医療福祉情報行動科学研究}, month = {Mar}, note = {本研究では,創傷被覆材(ドレッシング材)の近赤外線透過率を検証することでドレッシング材管理下においても近赤外線照射を可能とし,褥瘡の補完療法を実施するための基礎的資料とすることである。方法はスーパーライザーPX(東京医研)施行中のドレッシング材の近赤外線透過率を測定した。照射条件は波長0.6-1.6 µmの複合波長,光出力は100%とした。ドレッシング材はフィルムドレッシング(FD)材2種類,ハイドロコロイドドレッシング(HC)材2種類,ポリウレタンフォームドレッシング(PF)材5種類,ハイドロポリマードレッシング(HP)材1種類を使用した。HC材,PF材,HP材については,滲出液を含まない状態(乾燥している状態)と滲出液を含んだと仮定した状態(生理食塩水を吸収させた状態)の2パターンとした。測定はそれぞれのドレッシング材に対して5回ずつ実施し,近赤外線透過率の平均値を算出した。その後,ドレッシング材なしでの出力で除した値を透過率とした。さらに,測定誤差について検討するためにBland–Altman分析を実施した。その結果,FD材の透過率は94~97%であった。乾燥している状態の透過率は,HC材87~96%,PF材13~30%,HP材38%であった。生理食塩水を吸収させた状態の透過率はHC材49~66%,PF材24~55%,HP材33%であった。Bland–Altman分析の結果,今回の測定方法による反復測定時の誤差は偶然誤差であった。FD材については約95%の透過率があったため,FD材のみであれば十分な近赤外線が創部へ到達すると考えられる。しかし,HC材,PF材,HP材は13~96%と透過率に差があったため,使用ドレッシング材の透過率を計算した上での照射強度の設定が必要であることが示唆された。また,HC材については,水分を吸収することで透過率が減少し,PF材については水分を吸収することで透過率が増加した。それゆえに,ドレッシング材の種類によって滲出液の量を考慮した使用の必要性があることも示唆された。}, pages = {11--17}, title = {創傷被覆材における近赤外線透過率の検証}, volume = {8}, year = {2021}, yomi = {ヨシカワ, ヨシユキ and ジョウノ, ヤストモ and タキモト, コウジ and ウエムラ, ミキコ and ツジシタ, モリヒロ} }