@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003545, author = {滝本, 幸治 and 竹林, 秀晃 and 奥田, 教宏 and 渡邊, 家泰}, journal = {医療福祉情報行動科学研究}, month = {Mar}, note = {【目的】従来,複数課題条件下での歩行能力評価により,転倒リスクの高い高齢者を検出する試みが多数報告されている。我々は Walking Stroop Carpet(WSC)課題という本来机上で行われるストループ課題を歩行路に模し,指示された文字や色のターゲットを踏み分けながら歩行する二重課題の有用性について検討してきた。本研究の目的は,高齢者における歩行能力の年代間差異は,一般的な歩行能力テストよりも WSC 課題の方がより説明し得ると仮説し検討した。 【方法】対象は 運動習慣を有する独歩可能な高齢者であり,年代別に前期高齢群(65-74 歳 77 名,後期高齢群(75-84 歳 86 名),超高齢群( 85歳以上 21 名)に分類した。対象者には,歩行能力指標として歩行速度(快適・努力条件) Timed Up & Go test (TUG)に加えて,二重課題である WSC 課題(文字条件,色条件,白黒条件)を実施した。統計解析は,すべての歩行能力評価結果について,年代別3週間で一元配置分散分析を実施し主効果を認めた変数を説明変数,3つの年代を目的変数として多項ロジスティック回帰分析を実施した。いずれも有意水準は 5%とした。 【結果】WSC 課題 条件およひ一般的歩行能力評価のいずれにも主効果を認めた。多項ロジスティック回帰分析の結果,回帰式は有意であり(モデルx²検定 p<0.01),前期高齢群を基準にして WSC 課題(文字条件)と歩行速度(努力条件)が後期・超高齢群に対して有意な説明変数として抽出されたが,WSC 課題 (文字条件) の方が歩行速度 努力条件 よりもオッズ比が高い結果であった。 【結論】WSC 課題(文字条件)と歩行速度(努力条件)が年代を説明する変数として抽出され, WSC課題(文字条件)の方がより年代を説明する変数であった。一方 WSC 課題と比較して歩行速度が各年代に与える影響は小さかったため,二重課題を用いた歩行能力評価を通して年代特有の歩行特性を把握できる可能性がある。}, pages = {31--38}, title = {二重課題を用いた歩行能力の年代特性 ー地域在住高齢者を対象とした横断研究ー}, volume = {8}, year = {2021}, yomi = {タキモト, コウジ and タケバヤシ, ヒデアキ and オクダ, タカヒロ and ワタナベ, イエヤス} }