@article{oai:naragakuen.repo.nii.ac.jp:00003553, author = {松浦 , 尚子 and 佐藤, 智彦}, journal = {医療福祉情報行動科学研究}, month = {Mar}, note = {【背景】A短期大学の基礎看護技術演習での学生評価の課題は,学生のパフォーマンスを含む主体的学修を評価対象にすること,演習後の課題レポートの採点基準の明確化であった。そこで,パフォーマンス評価と演習後提出物の評価のためのルーブリックを,演習の到達目標に合わせてそれぞれ新たに作成し,その内容的妥当性を検証した上で同演習の評価に導入した。 【目的】学内の採血技術演習でのパフォーマンスと演習後提出物により学生の主体的学修を評価する上での2つのルーブリックの有用性を検証した。 【方法】2018年度採血技術演習(2年生108名が参加)の中で,パフォーマンス評価用ルーブリック(PFルーブリック)を用いて複数の教員で学生の採血技術を評価した。また,提出物評価用ルーブリック(RPルーブリック)を用いて演習後に提出された演習記録と課題レポートを第一著者が単独で評価した。演習最終成績を,2つのルーブリック評価による基準(新基準),2017年までの採点基準(旧基準)でそれぞれ算出して比較した。 【結果】PFルーブリックによるパフォーマンス評価から,8割以上の学生が一定程度の採血技術レベルにあることが確認された。RPルーブリックによる提出物の評価から,9割以上の学生が採血技術の安全性や採血に伴う血液検査の目的を理解していた一方で,血液検査の意義や基礎知識の理解が不十分であったことが確認された。新基準での演習最終成績は,旧基準での成績よりも有意に高かった(平均81.7点 vs 75.5点:100点満点,p < 0.01)。 【考察】2つのルーブリックは,同演習の到達目標の達成度を総合的かつ客観的に評価できる点で従来の評価基準よりも有用である可能性が示唆された。その一方で,パフォーマンス評価における教員間差が目立つなど,PFルーブリックの信頼性はまだ低く,内容の検証と改善が必要である。ルーブリックの内容面と運用面での改善を重ねていくことが,よりよいパフォーマンス評価に,そして間接的に学生の主体的学修の促進につながることを,ルーブリック評価を導入したばかりの教員が知ることは重要であると考えられた。}, pages = {99--114}, title = {基礎看護技術演習における学生の主体的学修の評価に関す検討―演習到達目標に即したルーブリックの作成とそれによる評価―}, volume = {8}, year = {2021}, yomi = {マツウラ, ナオコ and サトウ, トモヒコ} }